Blog

All for Kids ブログ

ホーム 5 コラム 5 海外で保育士として働くのに必要な英語力とは?現地保育士が赤裸々にお答えします!

海外で保育士として働くのに必要な英語力とは?現地保育士が赤裸々にお答えします!

2024年12月8日 | コラム

最近耳にすることも多くなった”保育留学”や”カナダデイケア就職”。日本で幼児教育を学んだ経験のある方ならば、「幼児教育には自信あり!」という方は多いかもしれません。ただ、多くの方が心配になるのが英語力です。弊社にもよく英語力が不安で...という方が多くご相談に来てくださいます。英語(とフランス語)が公用語のカナダで暮らすために、英語は避けて通れない道です。今日は幼児教育者としてカナダで働く上で英語が必要になる場面や私自身の英語力、そしてオススメの英語学習方法を、私の恥ずかしすぎるエピソードも含めながら書いていきます。続きを読む前に、「この人の英語、どんなものなの?」と思った方はぜひこちらから、お世話になった英語学校の感想をお話した動画を見てみてください。

保育士として働くとき、どんな場面で英語が必要?

カナダのデイケアで働く時に英語が必要な場面は主に、子ども、職場の人、そして保護者の方とのコミュニケーションの3つに分けられます。

子どもとのコミュニケーション

言うまでもなく、保育士は毎日何時間も子どもと接するお仕事なので、子どもにわかりやすいように話し、また子どもが話す言葉を聞き取る必要があります。危険な場面で咄嗟に声掛けをしたり、お互いの言い分を聞きながら喧嘩の仲介をすることが求められるので、英語で円滑にコミュニケーションが取れる方が、子どもからも信頼されやすいです。

職場の人とのコミュニケーション

保育現場は常に大忙しで、同じ教室で働く先生でさえも連絡事項を伝える時間を確保するのは大変です。そんな中で情報を素早く簡潔に伝える英語力が必要です。また、生徒のことを話し合ったりアクティビティの計画を立てる時も英語力は不可欠です。

保護者の方とのコミュニケーション

私が個人的に一番難しいと感じるのが、保護者の方と英語で行うコミュニケーション。保育士の仕事は、朝子どもの登園時に子どもの体調を聞いたり、降園時にその日の園でのようすを伝えたりと、親御さんと英語でお話する場面が多くあります。それ以外にも場合によってはメールの対応をしたり、時にはクレームにも対応しなければならなかったり...。英語での意思疎通が困難だと、それが親御さんに伝わり、不信感のもとに繋がる場合もあります。

(※英語ができない≠保育士として信用できないというのは当たり前かもしれませんが、私の経験上、保護者の方はある程度英語で意思疎通ができる保育士のほうが、安心のようです)

子どもに関しての報告は、時に話しにくい内容のこともあります。保護者の方と普段から関係性を築きながら、適切な言葉を使ってお話することが大切です。

と、ここまで英語の重要さを書いてはきましたが、ご存知のとおり語学習得には長い年月がかかります。一晩で完璧に話せるようになるわけはありません。ここからは、私の体験とオススメの英語力UP方法を書いていきます。少しでも語学学習をしている方の助けになれば嬉しいです!

山あり谷あり。語学学習という長い旅

私は以前の記事にも書きましたが、海外経験はカナダに来るまでありませんでした。ただ、高校ではいわゆる英文科に通っていたので、英語に触れる機会は他に比べて多かったと思います。高校を卒業しカナダに渡った時に行っていた語学学校でも割と難なく意思疎通くらいはできていたので、完全に良い気になっていました...。そして保育のカレッジに通い始めた頃、英語が母国語のクラスメイトとの会話のスピードについていけず、そして保育の専門用語もわからず、挫折。カレッジを卒業し園で働き始めた時も、喧嘩の仲裁や保護者の方とのコミュニケーションは難しいと感じていました。ただ、コツコツと英語学習を続けたおかげで現在は子どもとも保護者の方とも自信を持ってお話できるようになりました。

恥ずかしすぎる英語失敗談

カナダに住んで11年以上が経つので、日常生活や職場で英語に困ることはほぼなくなりましたが、それでもここに至るまでには数えきれないほど英語の間違いをしてきました。今日はそのなかでも特に恥ずかしかった間違いランキング3を勝手に作ってみたので、英語学習で挫折しそうな方はぜひこれを読んで笑ってエネルギーにしてもらえればと思います(笑)

赤面案件 第3位「トイレ持ってる?」

これも園での出来事。火の用心の時に使う、叩くとカチッカチッと音のする木のおもちゃがあって、それをClapper(Clap=手などを叩くという意味)と呼んでいたのですが、LとRを間違えやすいと評判(?)の日本人の私は、それをCrapperと発音していました。Crapとは英語でクソという意味なので、Crapperはトイレという意味です。しかもスラングなので、職場や子どもの前では使わない方が良い言葉です。同僚に「Clapperのこと?」と優しく指摘され間違いに気づきました...恥

赤面案件 第2位「下着を使って容器の中のアイテムを取ります」

これは専門学生時代のお話。課題の一つに、”細かい作業をするための運動能力(Fine motor skills)を育むためのアクティビティをまとめる”というものがありました。夏だったので、草木や丸太をスライスしたもの、石などを大きなトレーにいれて、トングを使ってトレーの中のものをつかんだりして遊ぶアクティビティについて書きました。

イメージとしてはこんな感じです↓

虫のおもちゃや石、丸木のスライスが透明なトレーにいれられていて、子ども達が遊べるようになっているセットアップの写真。

これを言葉にして説明しなければいけなかったのですが、この場合”トングで中のものを掴む”は”Children use tongs to pick up items in the bin.” というんですが、私は間違えてThongsと書いてしまいました。これ、どういう意味かというと、女性の下着で、しかもおしりが丸見えの下着のことを指すんです。

”下着を使ってアイテムを取ります。” って、どんなアクティビティ...(笑)しかも、提出した課題はThongsの部分に取り消し線がつけられTongsと直されていただけで、意味は夫に言われるまで気づきませんでした。なんと恥ずかしい!!

赤面案件 第1位「誘惑されなきゃいけなかったんですか?」

これは私史上ダントツで恥ずかしかった間違い。今思い出しても赤面してしまいます。赤ちゃんを産んですぐのママが上の子を迎えに来ていた時のこと。

お産が大変で、全然赤ちゃんが出てこなかったという話から、Did you have to get induced?(誘発分娩だったんですか?)と聞こうとしたところ、induceをseduceと言ってしまい、一瞬場が凍りました…それはそのはず、seduceは、性的に誘惑するという意味なんです。今書きながらまたあの時のことを思い出して恥ずかしくなってます…幸いその親御さんとは関係がとてもよかったので、苦笑いで「あ、induceね?そうそう...」とそのまま話は続いていきました。

こちらも後になって調べてから間違いに気づきました...忘れ難い間違い、もうぜっっっっったいにしない自信がありますね、このおかげで。

さて、まだまだこんな恥ずかしすぎる赤面案件はたくさんありますが、意図しないSEOに引っ掛かりそうなのでこのくらいにしておきます(笑)

私的に役立った英語学習方法

英語学習は長い道のり。英語の学び方も十人十色ですが、ここでは個人的にかなり役に立った英語の学習方法をご紹介します。

オススメの洋画を何度も観る

映画鑑賞が好きな方にオススメ。映画を選んで、1、2度目は英語音声+日本語字幕で観て内容を理解します。内容が完璧にわかったら、次は英語音声+英語字幕で何度か観ます。さらに最後は英語音声のみで観ると、始めはわからなかった英語を聞き取れるようになります。なんとなくで理解していたものを一語一語理解できるのでオススメです。

人から良い表現を盗む

話の流れで「あ、そんな表現があるのか!」と思った時はスマホやノートにメモして、自分のものにしましょう!イディオムは特に、人から聞いて学ぶのが一番簡単です。また、意味が分からなかった時はその場で聞くか、あとから調べるようにしましょう。

言えなかった表現はめんどくさがらず、後で調べる!

これ、私的にとっっっっても大切だと思うんですが、わからない言葉や言えなかった表現があったら、雰囲気で流すのではなく、しっかりメモしておいて後から調べること。次に同じフレーズを使う場面があった場合にすぐに使えるようにしておきましょう。調べないと、ずっとなんとなくでやり過ごしてしまうことになります。

苦手な音を何度も練習し、自分の声を録音→聴き比べ

これは発音についてですが、自分の苦手な音を知って、それを何度も何度も練習します。時には自分の声を録音して、見本の発音と聴き比べするのも効果的です。今はElsa SpeakなどAIを使っての発音練習も気軽にできるようになりました。まずは音を意識することで、発音は改善されていきます。

オンラインの英語レッスンに通う

自分の苦手な分野を集中的に勉強したり、カナダで永住権や保育士資格取得のために必要なIELTSやCELPIPの練習をするには、オンラインの英語レッスンもオススメです。カナダ・バンクーバーのオンライン英語学校、The Academy of Scholastic Achievementでは、長年英語を教えた経験のある先生がマンツーマンで指導をしてくれます。カナダの学校なので、カナダ英語やCELPIPというカナダの英語資格試験対策に特化しているのもポイント。IELTSでの点数取得、作文添削など、目的に合わせてレッスンを受けられます。私もここの先生達には発音や面接指導などたくさんお世話になりました。こちらから私が英語で答えた感想動画がご覧いただけます!

保育の専門英語はAll for Kidsにお任せ!

一人で練習するには限界がある英語学習。特に保育留学やカナダでのデイケア就職を目指している方なら、実用的な表現を学びたいですよね。上記のオンライン英語学校や現地の語学学校では、テスト対策や日常英会話は学べますが、どうしても保育の専門的な言い回しや言葉を学ぶには限界があります。All for Kidsでは、保育に特化した英会話を学びたい方のために、オンラインでのレッスン・コーチングを行っています。子どもの喧嘩の仲裁や保護者との連絡、園の監査などシナリオ別に、「こんな時はどう言う?」を練習していきます。

興味のある方はお問い合わせのページからお気軽にご連絡ください。

さて、ここまで英語学習についてたくさん書いてきましたが、何事も一番大事なのは継続すること。時には上手く行かなくても続けられている自分を褒めてあげましょう。小さな成功を祝うことも大切です。私はこの記事で書いたように、今でも時々赤面してしまうような失敗を繰り返しながら英語学習の旅を続けています。自分のペースで、楽しみながらやっていきましょう!

!お知らせ!

All for Kidsでは、2025年3月30日(日)から4月6日(日)の7泊8日、アルバータ州エドモントンにて幼児教育視察研修を予定しています!プリスクールやデイケアの視察、現地幼児教育専門家によるワークショップや公立図書館でのアクティビティ、参加者同士の交流会など盛りだくさんの研修です。

※春休み中の学生さんは学校開始時期に帰国できるように終了日の調整も可能になっています。

幼児教育視察研修から詳細をお読み頂けます。興味・質問がある方はお気軽にご連絡ください!

幼児教育視察研修について、もう少し詳しく話を聞いてみたい方

お気軽にご相談ください

「参加してみたいけど、少し不安…」現地スタッフが無料でご相談にのります。

Are you interested in becoming a part of All for Kids as a hosting centre?

Feel free to contact us